現在の中国

現在の中国

黄河・長江文明から始まり、列強に翻弄された近代まで、世界の波にもまれ続けてきた中国。「眠れる獅子」と揶揄され、大きな国土を抱えながらも辛酸を舐めてきた国といえるでしょう。

その中国は現在、押しも押されぬ大国に成長を遂げました

ほんの20年前までは、中国が世界の大国になることは「一つの可能性」に過ぎず、超大国アメリカに追従する西側諸国、その対抗勢力としてソ連があり、中国はあくまでソ連の補佐、露払いといった立ち位置にいました。
それが、ソ連の崩壊、冷戦構造の終焉を経て大きく変化してきたわけです。それでも、共産党が支配している中国が開かれて経済大国になることはないと考える人もいました。

しかし、中国は共産主義政治を維持しつつ経済は自由化させるという政策を取るようになり、それが大きな成功を収めました。そもそも世界最大の人口を抱え、豊富なマンパワーを持つ中国には、きっかけさえあれば大国へ成長できる素地があったということになります。

現在、中国は国内総生産(GDP)において経済大国と言われた日本を抜き、世界第二位の経済大国になりました。

今や、政治的にも、経済的にも、世界を語るときに中国を外して話を進めることは出来なくなりました。
中国自身も、歴史を通じて維持してきた「中華思想」、すなわち「自分たちが世界の中心」という考え方が文字通り実現したのを受けて、自信を深めています。

これから、ますます中国の動向は注目され、大きな影響を与えるようになるでしょう