古代編

中国の歴史〜古代編

しばしば、中国は「悠久の国」などと呼ばれます。つまり、長い歴史を持つ国というわけです。では、古代の中国はどのような国だったのかを振り返って見ましょう。

中学生のときに勉強した歴史では、中国の古代と言うと例の「インシュウシンカンズイトウソウゲン…」という国の羅列になりますが、実はその前から文明が発達していました。
インダス、エジプト、メソポタミアと並んで世界四大文明に数えられる黄河文明が栄えていたのです。この黄河文明は、黄河の下流地域で発達した文明で、黄河が運ぶ栄養豊かな土壌で農業を行っていました。ここから、例の殷・周へと文明が引き継がれていきます。

殷・周の時代は青銅器文明でした。また、ヒスイが重用された時期でもあり、軟石と呼ばれる乳緑色のヒスイ製遺物が大量に出土しています。

当時、このヒスイは金よりも珍重されていました。ちなみに現在の緑色のヒスイは硬石ヒスイで、中国では産出しません。

この殷・周が終わりを告げると、中国全土は春秋戦国時代へと突入していきます。この時代には戦乱が続いた結果、思想家たちが活躍するようになり、諸子百家と呼ばれるようになります。

その一人が儒教の開祖とも言われる孔子です。

孔子は現在でも中国、韓国、日本に大きな影響を与えている人物です。

戦乱の世を統一したのは秦漢帝国でした。中でも始皇帝は大きな力を持ち、兵馬俑、万里の長城などもこの時代に作られました。秦が滅びると、有名な劉邦と項羽の時代、そして三国志の時代へとなだれ込んでいきます。