ここ10年でバブルのように広がった中国ビジネス。
都市部を中心に近代化が進み、インターネットが爆発的に普及しています。
経済活動も活発になり、アメリカ資本のファストフードやコンビニエンスストアが立ち並ぶ様は、まさに先進国並み。
地方農村部とのギャップが大きいとはいえ、「眠れる獅子」が完全に覚醒したことは誰の目にも明らかでしょう。この発展に呼応するように日本企業も次々と支社を出し、進出を果たしてきました。
では、中国ビジネスの将来の展望はどのようなものでしょうか。
短期的に見れば、この活況がしばらく続くことは間違いないでしょう。何と言っても人口が多いですから、物やサービスが飽和するには相当の時間が掛かるからです。
引き続き日本企業が大陸に進出していくことは確実です。とはいえ、都市部に多くの企業が進出した結果、同業他社との価格競争、サービス競争が始まっていることも事実で、中国へ進出すれば必ず儲かるという甘い考えは通用しなくなっています。
それで、中長期的に見れば進出企業の淘汰が始まっていくと考えられますし、現に淘汰されつつある企業も少なくありません。
また、中国人の文化に馴染めず、戸惑っているうちに撤退を余儀なくされる企業もあります。
これからは、本当の意味で中国を理解し、柔軟に対応できる企業が競争を生き残っていくことでしょう。
そのための秘訣は幾つかありますが、企業側の中国語理解度が大きな影響を与えることは間違いありません。